訪問リハビリ物語1

「もう何もできないかも・・・」

脳出血で利き手・足が麻痺してうまく動かせないから何もできないかもしれない…と不安に悲しむ60代の女性。

夫に先立たれ、息子さんと2人暮らし。

今まで当たり前のようにしていた主婦業が上手くできない…

入院中、リハビリを受けて退院となり、身の回りの自分のことはできるようになっても、

家での炊事・掃除・洗濯などは以前のようにはできず、息子さんが仕事の合間に手伝ってくれている状況。

手足がうまく動かないから何も上手くできないかも…と悩んでいるとケアマネから相談を受け訪問リハビリが開始となりました。

リハビリを進める中で、自宅にある物の位置を変えたり、動きやすく工夫することで手足がうまく動かなくてもできることがある。

できるようになることを実感し、小さな事でも成功体験を積み重ね自信も回復していきました。

そんな中、どうしても食事は息子さんが買ってきてくれるできあいのお惣菜などが多い。

息子のために何かを作って食べさせてあげたいと思い、

リハビリで、まずは包丁でなくピューラーを使ってのリンゴ・ジャガイモの皮むき練習。

そして徐々に包丁を使っての皮むき練習にもチャレンジしました。

リハビリのない日も1人で皮むき練習を続けました。

その成果として、肉じゃが・味噌汁などができるようになり、息子さんに自分の作った温かい手料理が振る舞えてご満悦。

これからも少しずつでも生活の再構築のお手伝いして行きます!!